
第72期王将戦 藤井聡太vs羽生善治 ~第4局を終えて~
藤井聡太五冠に羽生善治永世七冠が挑戦する第72期王将戦。世紀の対決は2勝2敗と全くの五分である。しかも、第4局は藤井王将の封じ手での失着もあり、羽生挑戦者の会心譜となった。羽生さんのタイトル100期か、藤井五冠の防衛か!?目が離せない。
藤井聡太五冠に羽生善治永世七冠が挑戦する第72期王将戦。世紀の対決は2勝2敗と全くの五分である。しかも、第4局は藤井王将の封じ手での失着もあり、羽生挑戦者の会心譜となった。羽生さんのタイトル100期か、藤井五冠の防衛か!?目が離せない。
1970年代半ばから80年代初めにかけ、アルペンスキー界を席巻したインゲマル・ステンマルク。その男は「孤高の王者」「スラロームの神」として、ライバル達から畏敬の念を抱かれる。そして、ピステに描く神のシュプールは奇跡のときの訪れを思わせた。
日本が誇る「世界のホームラン王」、それは言わずと知れた王貞治である。通算本塁打868本をはじめ数々の金字塔を打ち立てた王は、イチローやノムさんも絶賛する人格者でもある。そして、恩師・荒川博やライバル・江夏豊など多くの出会いにも恵まれた。
「史上最強の助っ人」といえばランディ・バースである。2年連続3冠王、王貞治に並ぶ7試合連続ホームラン、史上最高打率.389など枚挙に暇がない。そんなバースは日本の野球や文化に敬意を表し、チームメイトにも感謝を忘れないナイスガイだった。
先日、棋士・羽生善治と「水曜どうでしょう」のディレクターの対談を視聴した。内容は将棋と番組の共通点や、過去の名言を紐解くものとなっている。特に、勝ちを意識したときに手が震える理由は興味深かった。これほど楽しそうな羽生さんを初めて見た。
「千駄ヶ谷の受け師」「解説名人」と呼ばれる木村一基九段。ユニークで人柄の良い彼はファンだけでなく棋士仲間にも人望がある。だが、その棋力に反しタイトルには縁が無かった。そんな百折不撓の男は史上最年長の46歳で、初タイトル・王位を奪取した。
日本がバブル経済に狂騒する頃、F1でふたりの天才が鎬を削っていた。予選から全身全霊で臨む「音速の貴公子」セナに対し、通常は余裕をもって走るが、勝負処では全力を出す「プロフェッサー」プロスト。ついに「セナプロ対決」は全面戦争へと突入する。
かつて、F1の世界に“教授”と呼ばれた男がいた。当時、歴代最多の通算51勝をあげ、ワールドチャンピオンにも4度輝いたアラン・プロストである。常に冷静沈着で、詰将棋のように理詰めで勝利する姿は、まさに「プロフェッサー」と呼ぶにふさわしい。
20世紀最後の年、“世紀末覇王”が降臨した。年間8戦全勝、GI5勝したテイエムオペラオーである。シンボリルドルフに並ぶGI7勝を挙げた、この顕彰馬最大のライバルはメイショウドトウだった。2頭でGI6連続連対を果たすなど、金字塔を打ち立てた。
ミレニアムを迎えた2000年、テイエムオペラオーがターフを支配した。そんな無敵の「世紀末覇王」に真っ向勝負を挑んだのが、「史上最強の2番手」メイショウドトウである。オペラオーの前にGIで5戦連続2着の末、ついに宝塚記念で悲願を達成した。