第72期王将戦 藤井聡太vs羽生善治 ~新旧王者の激闘譜~
第72期王将戦は、藤井王将が4勝2敗で羽生挑戦者を下した。五冠王を堅持した藤井王将はもちろんだが、今回のタイトル戦を盛り上げた功労者は羽生永世七冠である。達人の域に入った羽生さんの変幻自在の指し回しは、若き天才・藤井聡太を大いに苦しめた。
第72期王将戦は、藤井王将が4勝2敗で羽生挑戦者を下した。五冠王を堅持した藤井王将はもちろんだが、今回のタイトル戦を盛り上げた功労者は羽生永世七冠である。達人の域に入った羽生さんの変幻自在の指し回しは、若き天才・藤井聡太を大いに苦しめた。
1996年アトランタ五輪。競泳男子1500m自由形で伝説として語り継がれるレースが繰り広げられた。予選、絶不調に見舞われた“王者”キーレン・パーキンス。予選ギリギリ8位通過の決勝で別人のような泳ぎを見せ、奇跡のオリンピック連覇を成し遂げた。
去る1月24日、南海やオリックスなどで活躍した門田博光が享年74で亡くなった。身長170㎝ながら本塁打・打点ともに歴代3位の記録をもち、40歳で本塁打と打点の2冠王に輝く。不惑以降だけで133本塁打を放った門田は、まさに「中年の星」だった。
藤井聡太五冠に羽生善治永世七冠が挑戦する第72期王将戦。世紀の対決は2勝2敗と全くの五分である。しかも、第4局は藤井王将の封じ手での失着もあり、羽生挑戦者の会心譜となった。羽生さんのタイトル100期か、藤井五冠の防衛か!?目が離せない。
1970年代半ばから80年代初めにかけ、アルペンスキー界を席巻したインゲマル・ステンマルク。その男は「孤高の王者」「スラロームの神」として、ライバル達から畏敬の念を抱かれる。そして、ピステに描く神のシュプールは奇跡のときの訪れを思わせた。
日本が誇る「世界のホームラン王」、それは言わずと知れた王貞治である。通算本塁打868本をはじめ数々の金字塔を打ち立てた王は、イチローやノムさんも絶賛する人格者でもある。そして、恩師・荒川博やライバル・江夏豊など多くの出会いにも恵まれた。
「史上最強の助っ人」といえばランディ・バースである。2年連続3冠王、王貞治に並ぶ7試合連続ホームラン、史上最高打率.389など枚挙に暇がない。そんなバースは日本の野球や文化に敬意を表し、チームメイトにも感謝を忘れないナイスガイだった。
先日、棋士・羽生善治と「水曜どうでしょう」のディレクターの対談を視聴した。内容は将棋と番組の共通点や、過去の名言を紐解くものとなっている。特に、勝ちを意識したときに手が震える理由は興味深かった。これほど楽しそうな羽生さんを初めて見た。
「千駄ヶ谷の受け師」「解説名人」と呼ばれる木村一基九段。ユニークで人柄の良い彼はファンだけでなく棋士仲間にも人望がある。だが、その棋力に反しタイトルには縁が無かった。そんな百折不撓の男は史上最年長の46歳で、初タイトル・王位を奪取した。
日本がバブル経済に狂騒する頃、F1でふたりの天才が鎬を削っていた。予選から全身全霊で臨む「音速の貴公子」セナに対し、通常は余裕をもって走るが、勝負処では全力を出す「プロフェッサー」プロスト。ついに「セナプロ対決」は全面戦争へと突入する。