「鉄人」衣笠祥雄 ~人を想い 人に寄り添うジェントルマン~
広島東洋カープで“赤ヘル打線”の主軸を担い、2215試合連続出場の金字塔を打ち立て、国民栄誉賞に輝いた衣笠祥雄。武骨な風貌とは裏腹に、思いやりにあふれた心優しき野球人であった。誰よりも「鉄人」の愛称が似合う、衣笠祥雄の物語を紹介する。
広島東洋カープで“赤ヘル打線”の主軸を担い、2215試合連続出場の金字塔を打ち立て、国民栄誉賞に輝いた衣笠祥雄。武骨な風貌とは裏腹に、思いやりにあふれた心優しき野球人であった。誰よりも「鉄人」の愛称が似合う、衣笠祥雄の物語を紹介する。
昭和50年代、相撲界に輪湖時代が訪れた。その主役となったのが北の湖と輪島の両横綱である。何から何まで対照的な両者だが、まさにこれぞ横綱相撲といった白熱の攻防を毎場所のように繰り広げた。“昭和の大横綱”北の湖と“黄金の左”輪島の記憶が甦る。
元衆議院議員・野中広務に迫る下編。非情なる剛腕と畏怖された「政界の狙撃手」は一方で、差別や不遇に喘ぐ社会的弱者へあたたかい眼差しを送り続けもした。“政治は人の命と生活を守るためにある”。本稿ではその信念が伝わるエピソードを掲載する。
かつて「政界の狙撃手」「影の総理」と呼ばれた男がいた。自民党幹事長や官房長官を歴任した野中広務である。強面で武闘派のイメージがある野中だが、誰よりも平和と反戦を希求した。上編では出自と反戦への想いを中心に、気骨の政治家の素顔に迫っていく。
日本中が羽生善治の七冠全冠制覇に沸いた1996年。1冊の書籍が上梓された。初代竜王・島朗著作の「純粋なるもの」である。当書は羽生世代の棋士たちにフォーカスし、青春譚を描いたものだ。彼らの将棋にかける思い、そして純粋なる魂を知って欲しい。
“棋界の太陽”と呼ばれた中原誠十六世名人。“不世出の巨人”大山康晴の時代に終止符を打ち、中原時代を築き上げた。全盛期の大河の流れを思わせる指し手と、悠揚迫らぬ物腰から「自然流」と謳われる。そんな大名人・中原誠の棋士人生を紹介する。
去る7月30日、「ルパン三世」の次元大介役でお馴染みの、小林清志が89歳で亡くなった。アニメや映画の声優で様々な役柄をこなした小林だが、やはり次元大介こそ代表的キャラだった。“孤高にして凄腕のガンマン”次元大介の魅力と思い出を振り返る。
1996年アトランタ五輪。驚異の世界記録の前に涙を呑んだ名スプリンターがいた。“ナミビアの鉄仮面”フランク・フレデリクスである。レース直前でも、徳のある相貌に湛える静かな佇まい。その姿は、さながらトラックに真理を求める求道者を思わせた。
“ゴルフの聖地”セントアンドリュースで行われた2022年全英オープンゴルフは、記念すべき150回大会となる。そんな中、長きにわたり中継に尽力した青木功と戸張捷の勇退が発表される。私にとって世界のゴルフを伝えてくれた二人の思い出を振り返る。
長嶋・王の後を受け、2度ジャイアンツの監督を務めた藤田元司。巨人を低迷から救った手腕は、まさしく中興の祖というべきものであった。 上品な物腰から“球界の紳士”と謳われ、選手のみならずスタッフからも慕われた、名将・藤田元司を紹介する。