東京オリンピック名勝負⑬ 競泳日本代表 ~メダルよりも重きもの~
東京オリンピックでの日本水泳陣は、大橋悠依の金メダル2個と本多灯の銀メダル1個という結果となった。だが、今大会の競泳日本には、メダル以上に価値あるものの存在を教えられた気がする。その大切なものとは、一体なんだったのだろうか…。
謎の中年ハック・フィンが、気の向くままに更新するヘッポコ記事のてんこ盛り。お暇なら来てよね~ (´ω`)
東京オリンピックでの日本水泳陣は、大橋悠依の金メダル2個と本多灯の銀メダル1個という結果となった。だが、今大会の競泳日本には、メダル以上に価値あるものの存在を教えられた気がする。その大切なものとは、一体なんだったのだろうか…。
様々な超人、鳥人を輩出するアスリート大国キューバ。その中でも、「キューバの誇り」と謳われたのがハビエル・ソトマイヨールである。人類で唯一8フィートの高さを跳び、30年の時を経ても未だ破られぬ世界記録をもつ、孤高のハイジャンパーを追憶する。
東京オリンピック大会15日目は、喜びと落胆が交差する人生の縮図のような1日となる。卓球男子団体、レスリング女子53㎏級、女子1500mなどの明るい話題。それと対照をなす、男子サッカーの3位決定戦と男子400mリレーのバトンミス。勝負の厳しさを痛感する。
女子に続き、男子も団体戦でメダルを獲得する。3位決定戦で韓国に勝利を収めたが、どの試合も楽ではなかった。この大一番で見せたのは、これまでの卓球人生を凝縮したかのような水谷隼の変幻自在のプレーである。水谷は背中でエースの意味を伝えた。
東京五輪の男子ゴルフは、松山英樹が優勝争いに絡み、銅メダルも7人によるプレーオフで決まるなど盛り上がりをみせた。大混戦の中、優勝したのはザンダー・シャウフェレである。父の夢を受け継ぎ、母とゆかりがある日本での栄冠は格別だったに違いない。
8月1日、競泳種目の全日程が終了した。ケーレブ・ドレセル(米)は個人種目の3冠を含む、5冠を達成した。間違いなく今大会の主役である。そんなドレセルは、いつも「青いバンダナ」を携え、レースに臨む。そして、表彰式でもその手に巻かれていた。
東京五輪で、柔道女子70㎏級の新井千鶴は27歳で金メダルを獲得する。柔道女子78㎏級の濱田尚里は30歳で五輪チャンピオンの座に輝いた。彼女たちはいずれもオリンピック初出場である。そんな遅咲きのヒロインたちの金メダルまでの道のりに迫る。
柔道男子81㎏級で、永瀬貴規が怪我を乗り越え金メダリストに輝いた。前回のリオ五輪の雪辱を果たす、永瀬らしい粘りの柔道だった。だが、敗者の中にも「柔の精神」を継承する、素晴らしき柔道家たちが存在した。
柔道4日目は、女子63㎏級が行われた。金メダルの期待がかかった田代未来は2回戦でまさかの敗退を喫してしまう。あまりの落ち込みように胸が痛む。一方、決勝戦は前回リオと同じカードとなる。名選手と名審判が揃う素晴らしき戦いとなった。
今大会からオリンピックに採用された卓球混合ダブルスで、水谷隼・伊藤美誠ペアが最強中国を倒し、頂点の座に輝いた。オリンピックで金メダルを獲得したのは、日本卓球史上初の快挙である。勝利の瞬間、涙は無く、爽やかな笑顔のみが存在した。