ジョン・マッケンローとライバル達② vs ビヨン・ボルグ ~ウィンブルドン 激闘の記憶~
ときは1980年7月5日、テニスの聖地ウィンブルドンで頂上決戦の火蓋が落とされた。相対するは大会5連覇がかかる“氷の男”ビヨン・ボルグと“若き天才”ジョン・マッケンローである。心技体の限界を超えた死闘は今もなお、名勝負として記憶されている。
謎の中年ハック・フィンが、気の向くままに更新するヘッポコ記事のてんこ盛り。お暇なら来てよね~ (´ω`)
ときは1980年7月5日、テニスの聖地ウィンブルドンで頂上決戦の火蓋が落とされた。相対するは大会5連覇がかかる“氷の男”ビヨン・ボルグと“若き天才”ジョン・マッケンローである。心技体の限界を超えた死闘は今もなお、名勝負として記憶されている。
ウィンブルドン2023男子シングルス決勝は4時間42分に及ぶ激闘の末、弱冠20歳のカルロス・アルカラスが初優勝した。敗れたジョコビッチは5連覇を逃がした。昨年の全米オープンに続くビッグタイトルを獲得した新鋭は必ずや新時代の主役となるだろう。
「精密機械」と呼ばれたイワン・レンドルは80年代後半の男子テニス界を長らく支配し、通算8度グランドスラムを制覇する。圧倒的な強さを誇ったレンドルだが、悲願のウィンブルドンには手が届かなかった。だが、コーチとして大願成就を果たすのであった。
1970年代半ば~1980年代前半、テニス史に名を残した偉大なる王者。それは威厳とカリスマ性を纏うビヨン・ボルグである。そんな「鉄人」はトップスピンでテニスに革命を起こし、1980年ウィンブルドン決勝でマッケンローと伝説の死闘を演じた。
80年代のテニス界でエドバーグやビランデルの前に立ちはだかり「スウェーデンキラー」として名を馳せたミロスラフ・メシール。柔らかく懐の深いショットを変幻自在に打ち分けた。どこかユニークな彼だが、高潔なフェアプレー精神が今も心に残っている。
ボルグ引退後、マッケンロー最大のライバルがイワン・レンドルだ。今まで対戦したことのない鋭い強打とトップスピンロブも操るテクニック。そんな難敵にネットプレーで反撃を試みるマッケンロー。意地と誇りをかけた名勝負数え唄が令和の世にこだまする。
テニス史上、最も才能に恵まれた選手といえばジョン・マッケンローが挙げられる。この天才レフティは唯一無二のサーブやボレーなど、数々の芸術的プレーで80年代前半のテニスブームに火をつけた。そして、ボルグやレンドルとの名勝負でファンを魅了した。
男子テニスの黄金期でボルグ、マッケンロー、レンドルらと覇権を争ったのがジミー・コナーズである。まだ優雅さが残るテニス界に闘争心を持ちこみ、野獣のような強打でコートを席捲した。不惑を過ぎても現役を続けたコナーズは、まさしくレジェンドだった。
先日、ロジャー・フェデラーが引退を表明した。グランドスラム大会20勝をはじめ数々の偉業を成し遂げ、優雅で品格の高いプレーと人柄から史上最高のテニスプレーヤーと謳われた。ナダル等ライバル達と共に歩んだ、素晴らしき挑戦の旅が今終わりを告げる。