パリ五輪⑨ デニス・ビエルとカイル・チャルマーズ ~心に残る大会の名脇役~
パリ五輪が閉幕した。大会の主役たちが多くの名シーンを彩り脚光を浴びる中、私には忘れ得ぬ名脇役がいる。柔道男子66kg級準決勝で阿部一二三と白熱の攻防を演じたデニス・ビエルと、競泳で3大会連続のメダルを獲得したカイル・チャルマーズである。
謎の中年ハック・フィンが、気の向くままに更新するヘッポコ記事のてんこ盛り。お暇なら来てよね~ (´ω`)
パリ五輪が閉幕した。大会の主役たちが多くの名シーンを彩り脚光を浴びる中、私には忘れ得ぬ名脇役がいる。柔道男子66kg級準決勝で阿部一二三と白熱の攻防を演じたデニス・ビエルと、競泳で3大会連続のメダルを獲得したカイル・チャルマーズである。
パリ五輪・柔道女子52㎏級でディヨラ・ケルディヨロワに敗れ、号泣した阿部詩。その振る舞いは物議を醸し、賛否両論が渦巻いた。特に、勝者ケルディヨロワの柔道家を体現する凛とした佇まいとの対比が注目を集める。皆さんはどう感じただろうか。
柔道混合団体決勝は戦前の予想どおり日本とフランスが激突する。日本が3勝1敗と王手をかけるが、そこから連勝し代表戦も制したフランスに凱歌が上がった。半ば予想された代表戦の抽選結果や審判の不可解な判定もある中、日本チームは本当によく戦った。
柔道男子90㎏級では村尾三四郎が惜敗した。決勝戦、宿命のライバル・ベカウリに強烈な内股が決まったかに見えたが…判定はノーポイントとなる。敗れたとはいえ「令和の三四郎」の柔道は素晴らしく、カメラの前では涙を見せぬ姿は真の武道家を思わせた。
パリ五輪柔道4日目、男子81kg級で永瀬貴規が東京大会に続く五輪連覇を達成した。前回は延長続きの中の戴冠だったが、今大会は最激戦区の本階級にあって盤石な内容で頂点に駆け上がる。そして、試合後に見せた永瀬貴規の礼を逸しない態度も印象に残った。
パリ五輪・柔道2日目は優勝候補筆頭・阿部詩が2回戦で敗れる波乱が起きた。そんな中、男子66㎏級の兄・阿部一二三は順当に勝ち上がり、見事に五輪連覇を成し遂げる。その柔道は攻守に隙が無い心技体を極めたものであり、柔道家として完成期を迎えた。
パリ五輪がいよいよ開幕した。前回東京大会はコロナ渦ということもあり無観客だったが、今回は本来の姿で開催する。柔道では女子48㎏級で角田夏実が金メダルを獲得した。一撃必殺の巴投げからの関節技という黄金パターンは戦慄すら覚える強さだった。
9年間、柔道男子日本代表監督を務めた井上康生が今月末をもって退任する。ロンドン五輪で金メダルなしの辛酸を舐めた日本男子柔道を、ここまで見事に復活させたのが井上監督である。熱意・創意・誠意の3拍子揃った彼は、名選手名監督なりを体現した。
東京オリンピック柔道競技のフィナーレを飾る混合団体戦。決勝で日本が迎え撃つのはフランスである。ここまで金メダル1つとは思えないフランスチームの強者たち。両国の精鋭たちが国の威信と誇りを懸けて、最後の戦いに挑むのであった。
去る7月31日、東京オリンピック柔道混合団体戦が行われた。メダリストはもちろん、個人戦で力を発揮できなかった選手も、この戦いに全てを懸けて臨んでいた。様々な想いを胸に秘め、柔道家たちが国の誇りと威信をかけて戦いの舞台に立つ。