忘れ得ぬ名馬⑦ メイショウサムソンと石橋守 ~人馬一体の雑草コンビ~
皐月賞とダービー、同一年の天皇賞春秋連覇など輝かしい実績を残したメイショウサムソン。その名馬には、派手さはないが共にゴールを目指すかけがえのない鞍上がいた。石橋守とメイショウサムソンの雑草コンビは、ターフで人馬一体を具現化してみせた。
謎の中年ハック・フィンが、気の向くままに更新するヘッポコ記事のてんこ盛り。お暇なら来てよね~ (´ω`)
皐月賞とダービー、同一年の天皇賞春秋連覇など輝かしい実績を残したメイショウサムソン。その名馬には、派手さはないが共にゴールを目指すかけがえのない鞍上がいた。石橋守とメイショウサムソンの雑草コンビは、ターフで人馬一体を具現化してみせた。
20世紀最後の年、“世紀末覇王”が降臨した。年間8戦全勝、GI5勝したテイエムオペラオーである。シンボリルドルフに並ぶGI7勝を挙げた、この顕彰馬最大のライバルはメイショウドトウだった。2頭でGI6連続連対を果たすなど、金字塔を打ち立てた。
ミレニアムを迎えた2000年、テイエムオペラオーがターフを支配した。そんな無敵の「世紀末覇王」に真っ向勝負を挑んだのが、「史上最強の2番手」メイショウドトウである。オペラオーの前にGIで5戦連続2着の末、ついに宝塚記念で悲願を達成した。
初めてハワイ諸島を統一したカメハメハ。その大王の名を由来とするダービー馬がキングカメハメハである。瞬発力のみならず持久力も兼ね備え、心技体の全てに秀でた「ターフの大王」は史上初の変則G1二冠を戴冠し、その絶対能力で現役最強の頂に君臨した。
ホースマンの夢「日本ダービー」。その夢舞台で数多の名勝負が繰り広げられてきた。中でも、思い出深いダービー馬が“ブライアンズタイム産駒の怪物”タニノギムレットである。それから5年後、娘ウオッカが牝馬による64年ぶりのダービー制覇を果たした。
かつて、ターフに「ローランの歌」に諳んじられた“聖剣”に由来する名馬が現れた。その馬の名をデュランダルという。最後方からレースを進め、直線に入るやいなや伝説の“名刀”さながらの切れ味で全頭薙ぎ払う。デュランダルの勇姿に古の叙事詩が甦る。
牡馬顔負けの歴史的女傑ウオッカ。その最大のライバルといえば、生涯連対率100%を誇るダイワスカーレットである。あらゆる競馬場で実績を残した展開不問の名馬は、まさしく「テンよし 中よし 終いよし。ダイワスカーレットいうことなし」を実践した。