升田幸三 番外編「名人に香車を引いた棋士」
升田幸三は少年時代、「名人に香車を引いて勝つ」という大志を抱いていた。木村義雄を半香に追い込むも、対局拒否を行い実現しなかった大願成就。それから時を経て、弟弟子の大山名人相手に“香落ち”で勝利を収めた瞬間、感無量の思いが込み上げる。
謎の中年ハック・フィンが、気の向くままに更新するヘッポコ記事のてんこ盛り。お暇なら来てよね~ (´ω`)
升田幸三は少年時代、「名人に香車を引いて勝つ」という大志を抱いていた。木村義雄を半香に追い込むも、対局拒否を行い実現しなかった大願成就。それから時を経て、弟弟子の大山名人相手に“香落ち”で勝利を収めた瞬間、感無量の思いが込み上げる。
「新手一生」を標榜し、革新的戦法の地平を切り拓いた升田幸三。そんな彼は「高野山の決戦」で宿命の弟弟子・大山康晴に敗れ、屈辱の日々を送る。しかし見事に復活し、将棋界初となる三冠王に輝いた。そして、「たどり来て未だ山麓」の名言を残しもした。
年齢の壁を超越した“棋界の達人”大山康晴と升田幸三。50代以降も驚異の実績を残し、解説者としては対局者の指し手を驚異の精度で看破する大山康晴。一方、升田幸三は引退後、数多の強豪プロを屠った“プロ殺し”小池重明を角落ち戦で完封した。